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学術俯瞰システムは大規模な書誌情報をテキストマイニングとネットワーク分析により自動分析し、学術分野の俯瞰を可能にするシステムです。

なぜ今、学術俯瞰か

現在、蓄積される知識の量が指数関数的に増加しています。下図はDNAに関する文献の数の推移を示したものですが、ワトソンとクリックが二重螺旋構造を発見した当時、DNAに関する論文数はせいぜい年間に100本ほどでした。それが現在では10万を超え、累積では200万に届こうとしています。DNAという学術の一つの分野を例にとって見てもその全貌はもはや誰にも分らないのです。学術の全体像を取り戻し、今ある知識を有効活用するために、今、学術俯瞰が必要とされています。

学術俯瞰とは何か?

学術は様々な要素から成り立っています。日々の研究活動や、その成果としての論文や特許、また研究活動を支える研究資金などのインフラ、これら全てが学術というシステムを構成しています。我々は、学術研究のアウトプットである、学術論文や特許に着目し、その全体像の俯瞰を行っています。

学術俯瞰の手法

我々は、先端技術であるIT、自然言語処理技術、複雑ネットワーク分析を活用することで、膨大に現存する論文や特許、さらにはデータベース等の知識資源より、有用かつ必要とする知識をリアルタイムに獲得し、知識間の関連を提示する手法を開発しています。

謝辞

本システムならびに基盤技術の一部は、下記のプロジェクトの支援を受け研究開発されました。ここに記して謝意を示します。

  • 科学研究費補助金若手研究(B)「ネットワーク分析を用いたマテリアル・イノベーションプロセスの解析」(平成18-20年度)
  • 科学研究費補助金若手研究(B)「引用ネットワーク分析におけるリンク形成手法に関する研究」(平成21-23年度)
  • 科学研究費補助金若手研究(B)「構造的関連性学習を用いた大規模学術情報のリンケージに関する研究」(平成24-25年度)
  • JST-RISTEX科学技術イノベーション政策のための科学プロジェクト企画調査「情報工学を用いた研究開発課題の設計支援手法の開発」(平成24年度)
  • NEDOプロジェクトを核とした人材育成、産学連携等の総合的展開「イノベーション政策研究講座」(平成20-25年度)
  • NEDO産業技術研究助成事業「技術ロードマップ構築を支援する学術俯瞰の方法論の構築および学術俯瞰システムの開発」(平成21-23年度)
  • マイクロソフトリサーチCORE連携研究プログラム「構造的関連性学習を用いた分野横断学術検索」(平成24年度)

著作権者

東京大学 総合研究機構 イノベーション政策研究センターおよび東京工業大学大学院 イノベーションマネジメント研究科 梶川研究室で開発されました。

Copyright © 2010-2013 Innovation Policy Research Center, The University of Tokyo.

Copyright © 2012-2013 Kajikawa laboratory, Graduate School of Innovation Management, Tokyo Institute of Technology.